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執筆者の写真Naoya Esa

「ワンバランスボクシングジム ONE-BALANCE BOXING GYM」ロゴ

更新日:2018年10月7日




【概要】


 「ワンバランスボクシングジム ONE-BALANCE BOXING GYM」は鳥取県米子市にあるボクシングジムで、「ココロもカラダも元気に!」をモットーに、全日本実業団ボクシング選手権で3度の優勝経験がある長尾儀弘さんが経営するジムです。


 当時のロゴがご自身で作られたものであることや、文字が読みにくいという問題があるということなどから、依頼を受けて制作することになりました。


 ロゴのコンセプト・ジム自体の方針として提示されたものは、


●自分の中に『何か1つ』を見出して『バランス』を取れば生きやすくなる、という想いで「ワンバランス」と名付けた。

●ジムに来ることで『より自分らしく』なれるようにしたい。

●一般的なスポーツジムとは違って、可愛くて馴染みやすく、わくわくするような場所にしたい。

●出来れば現在のロゴからはイメージを一新したい。

『ひまわり』のイメージを入れたい。


というものでした。




【ロゴシンボル制作】


 今回の制作手順としては私が従来使っている手順にて行いました。

①コンセプトから得たキーワードを書き出す。

②キーワードを抽出して、ビジュアライズしてロゴ案を制作する。

③打ち合わせを経てロゴ案をブラッシュアップし、完成させる。

といった手順です。


 ①の手法も従来使っている手法で行いました。

 具体的には「マインドマップ」や「メモリーツリー」と呼ばれるものに近い手法で行っています。ですがより客観的に、より多くの視点からキーワードを得るために、『思考の整理』というよりは『思考の拡散』を目的にキーワードを書き出していきます。

 いただいたコンセプトから、よりランダムにキーワードを得られるように心がけています。



 ②において重要なことは、『多くのキーワードを詰め込まない』ということです。

1つのロゴ案に込めるキーワード(意味)は1つ、ないしは2つである必要があります。理由は、意味を詰め込みすぎると本当に重要な意味が伝わりにくくなるからです。


 もちろん細かな部分に意味をもたせる(例えば角を丸くすることで柔らかい印象を与える、など)ことは良いのですが、主となるキーワードは少ない方が良いです。



 ①②のプロセスを経て実際に3つのロゴ案を挙げました。



[ロゴ案1]

 『成長』と『円』というキーワードから出来たアイディアです。

 内から外向きの矢印は『自分の中の「1つ」が成長する』ことを表し、『その成長を経てバランスを取れるようになる』ことを1つの円で表現したものです。

また、『会員さんひとりひとりが一部となって、文字通りジムが「一丸」となる』という意味も込めてあります。


 制作時から私のお気に入り案であり(もちろん先入観なく選んでいただくために、最初はふせていますが)、結果的に実際に選んでいただいたアイディアでもあります。



[ロゴ案2]

 『可能性』と『+1』というキーワードから出来たアイディアです。

 正面から見て中央の部分を『+1』、首を左に傾けて全体を『∞』に見せて、『人間の「無限の可能性」から自分に足せるもの「+1」を見つけよう』ということを表現しようとしたものです。

 …が、その「伝わりにくさ」はロゴ案として挙げたときから感じており、私の中でもあまり良い案ではありませんでした…ので案の定ボツ案になりました。

 そして、これは後日談ですが、大阪の「グランフロント大阪」内にある「UMEKITA FLOOR ウメキタフロア」という場所のロゴに酷似していることが判明し、採用されずに良かったと思ったことがありました。

 激似ですね。



[ロゴ案3]

 ロゴ案2と同様に『可能性』と『+1』というキーワードから出来たアイディアです。

伝えようとしたものは上とは違い、∞に○をひとつ足すことで『自らの「無限の可能性」に「+1」しよう』ということを表現しようとしたものです。

 また、二重らせんのようにも見せることによって『生まれながらにして「可能性」を持つ』ということも表現しようとしました。


 シンプル過ぎる点や発展性があまり見込めない点などからボツ案となりました。




 このような過程を経て、黄金比などに基づいて設計・ブラッシュアップし、このロゴシンボルが完成しました。




【ロゴレター制作】


 ロゴレター(文字)は、ロゴシンボルのあとに制作しました。

 依頼時の要望では『可愛さ』や『ひまわり』といった要素がありましたが、シンボルと文字両方にその要素を盛り込むと良くも悪くもボクシングジム・スポーツジムらしく無いものになってしまう、という判断で、文字のみにそれらの要素を入れる、という考えのもとでアイディアを練っていきました。

 シンボルと同様のプロセス(上記①②③)で制作し、「人間」や「自分」というものは「揺れ動く」ものであるという想いから、キーワードとして『浮き沈み』という言葉を挙げ、それらに『可愛さ』や『ひまわり』を盛り込む方向でアイディアを考えていきました。


 クライアントと様々な案を出しあい、打ち合わせを重ね、ロゴレターが完成しました。




【その他】


●ワンバランスボクシングジム パンフレット


 パンフレットの制作なども行っております。





 以上、「ワンバランスボクシングジム ONE-BALANCE BOXING GYM」ロゴ解説でした。

 読んでいただきどうもありがとうございました。

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