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誰と何のために為事をしているのか。

執筆者の写真: Naoya EsaNaoya Esa


こんにちは!

ホームページの改善・メンテナンスを裏でおこなっておりまして、なかなか頻繁に更新が出来ずにおりますが、書きたいことはたくさんあるので書いていきますよ!笑



現在大学の病院で臨床実習なことは前回書きましたが、色んな先生方とよく出身や趣味の話をします。

深く訊かれるともちろんデザインの話をするのですが(「趣味」の話ではなくね!)その話をすると有り難いことに先生方によく興味を持っていただけます。

それが単なる一時の「興味」でなく、半永久的な「信頼」となるように頑張っていかなくてはいけませんね。



今回は「クライアント」についてのことを少し。

現代の医療には「Evidence Based Medicine」や「Narrative Based Medicine」などという考えが非常に広まっています。皆さんも聞いたこと見たことがあるかもしれません。

これらは「患者中心の医療」という概念を現場で実践するために用いられるもので、詳しくはまた別の機会に語るとしてざっくり云うと「科学的根拠」「医療者の経験と知識」そして「患者の価値観」の3つを、提供する医療の軸として扱うといったものです。



こういった考え方はデザインをする上での考え方と非常に似ている、と私は思います。

(科学的なものも含めた)根拠に基いて、デザイナーの経験と知識をもって、そして何よりクライアントの価値観・やりたい事を最も大切なこととしてサービスを提供する。デザインも医療も大きくは同じです。



クライアントの価値観を第1に考えるということは最も忘れてはならないことですが、意外と忘れがちです。医療の現場でも、患者ではなく疾患だけを診てしまうことや、患者の価値観を大事にするのではなく患者をこちらの「カタ」に嵌めてしまうことはよくあります。


私たちは人間です、自分以外のことはすぐ蔑ろにしがちです。



しかし、忘れがちなら対策を取れば良いのです。


私は打ち合わせでは紙のノートに打ち合わせ内容を書き込むアナログ人間なのですが、特に初対面や出会って日の浅いクライアントとミーティングをする際には、相手の喋り方や趣味嗜好、ファッションや見た目の印象などを同時に書き込んでいます。

余裕があればものすごく簡単な似顔絵も。


こうすることでどういう人物と為事をしているのか、どういう人物のためにモノゴトを作るのかをイメージしやすく、忘れにくいようにしています。



クライアントはお客さんを抱えていることが多いのでその客層のことも忘れてはならないのですが、まずは目の前の人間を大事にすることから始めてみても良いのかもしれませんね。


それでは今回はこのへんで。

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